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俺はとっさに背後の者の首を締め上げ、死なない程度には手加減をし、合図の口笛を短く鳴らした。
これで、部下がやって来る手筈だ。
「団長?」
「この者たちの確保を。
御一行は無事通り過ぎたか?」
「はい。
ああ?!団長、ナイフ刺さってますよ、脇腹!!」
「騒ぐな。
このまま医師の元へ行く。」
「歩けるんですか?
呼んで来て貰った方が良いんじゃないですか?」
「大丈夫だ。
出血もしてない。」
ナイフは刺さったまま抜いてないので、出血はしてなかった。
これ以上組織を傷つけないよう、慎重に歩く。
出血はしてないが、痛みはあるので、脂汗が浮いてきた。
後少しで医務室、という頃、ルピアが駆け寄ってきた。
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