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「団長、最近機嫌が良いですね。
ルピアさんが来てから、仕事がはかどってるからですか？」
ある日、団員がそう言った。
そうか、俺は機嫌が良いのか。
確かに、頭痛や肩凝り等は早目に解消されるので、体調は良い。
しかも、苦手な書類仕事が大幅に軽減しているのだ。
「うん？お前、足を痛めたのか？
少し引きずっているな。」
「今日の稽古でちょっと捻ったみたいです。
後で湿布でも貰ってきますよ。」
「そうか。
しっかり治しておけよ。
来月、要人が来国するからキナ臭くなりそうだからな。」
永く冷戦状態にあった国と和解できたのは一年程前の事だ。
平和の象徴として皇子が訪問してくるのだが、依然反対派もいる訳で、無事にお帰り戴く為に警戒体制が敷かれていた。
王宮から離れた場所にある我が騎士部隊は、国境の警護を任されていたので、さほどの負担はないと思われたが。
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