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用事を済ますと、団員のペッグが足を引きずって帰っていく。
それを見ていたルピアが言った。
「ペッグ団員の足、『手当て』しましょうか?」
それを聞いた俺は即座に
「必要ない。」
と断っていた。
『手当て』してもらうと、ほぼ完治する事は自分の経験上分かっていた。
そして、今は怪我を負っている場合では無い事も理解していたのに、断ってしまったのだ。
冷静に自分の気持ちを分析してみる。
ーーー俺は、俺以外のものが彼女の『手当て』を受けるのが嫌だったのか?
ーーー俺は、俺以外のものに彼女が手を触れるのが嫌だったのか?!
ーーー俺は、俺は、彼女を欲しているのか?!
不可解な気持ちに愕然として、頭を抱えるのであった。
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