人間の生活

6/9
前へ
/30ページ
次へ
  シゲさんは俺が事情を説明すると、女の子を休ませてくれた。 店の奥に入り、仏壇が置いてある部屋に女の子を座らせた。 俺は近くの棚から救急箱を取って、消毒する。 でっかい絆創膏がなかったから、包帯を巻いていった。 「よし! これで大丈夫」 それでもまだグスグス泣いてる女の子。 「まだ痛いのか? よし! 痛いの痛いの飛んでけー」 俺は女の子の膝を優しく触りながら言った。 すると、女の子は笑いだした。 その笑顔は俺に元気をくれた。 店の方からシゲさんが来て、シゲさんは女の子の笑顔を見て、元気になってよかったと言って笑った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加