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「俺は橋谷恵典。
君の名前は?」
笑顔になった女の子に俺は問い掛けた。
「私の名前は、みやびっていうの」
明るい声で女の子は言う。
「そうか。雅ちゃんか。
可愛い名前だね」
俺は雅ちゃんの頭を優しく撫でた。
雅ちゃんはそれからというもの、あけのやに遊びに来るようになった。
「けい兄ちゃん、遊びに来たよ」
そういう時はいつも雅ちゃんを仏壇の部屋に座らせて、お客さんがいない間だけ相手していた。
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