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そんな毎日を過ごしているうちに、雅ちゃんは小学生になった。
「けい兄ちゃん、見て見て!
私、小学生になったんだよー」
雅ちゃんは、市から支給されたランドセルを背負ってやって来た。
「雅ちゃん、似合ってんぞ。
よかったな」
そう俺が言うと、雅ちゃんは飛び跳ねて喜んだ。
「毎日、ここの定食を食べに来ていい?」
俺はシゲさんと俺の料理を食べて欲しくて、すぐに頷いた。
「やったー!
じゃあ、今日は焼き魚定食」
雅ちゃんを椅子に座らせて、俺はシゲさんに高らかに言う。
「焼き魚定食、一人前お願いします!」
雅ちゃんは焼き魚を美味しい美味しいと言って、食べた。
「私、ここの焼き魚毎日食べに来るね」
シゲさんと俺は、雅ちゃんに微笑んだ。
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