人間の生活

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  「今日もお疲れさん」 シゲさんは片付けを終えると、俺の肩を叩いて笑った。 シゲさんは厳つい顔をしているけど、本当はとっても優しい人だ。 二年前、奥さんを亡くされてそれでもお店を休まずに、あけのやを守ってる。 もしかしたら、俺をここに住まわしてくれたのは、一人が寂しかったからかもしれない。 それでもいい。 俺にとって、シゲさんは俺のお父さんだ。
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