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オープニングセレモニー
『次の停車駅は、新横浜』
新幹線の進行方向に設けられてる液晶パネルには、ただそれだけが表示されとった。
そこが俺達の降りる駅や。
俺、不知火 龍彦は幼馴染みの八代 利伽を伴って、静岡県にある竜洞会権力者の一番手……浅間家に向かってる途中なんや。
……いや、利伽が俺を連れて来てるんやな。
今回の主役は俺やない、利伽や。
利伽と俺は、浅間本家のある富士の樹海を目指して、長い列車の旅に乗り出したんや。
まー長い言ーても、新幹線と快速急行やら特急やら乗り継いで、5時間そこそこ。
そこから歩いて、青木ヶ原にある浅間家へと向かう行程や。
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