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プロローグ Uninvited～歓迎されない
ここは、オリエンス大陸の首都「エスト王国」の新市街。
時は真夜中。
だが、この町の歓楽街の辺りは人で溢れかえっており、喧騒が絶える事は無かった。
その人込みの中を、赤い髪のでっぷりとした男が、前後左右を屈強な男達に囲まれながら歩いていた。
この男は今、汚職事件で有名になった評議会議員である。
そして周りにいる男達は、議員を守るＳＰだ。
その男達の正面から、一つの影が近づいてくる。
実際、４人のＳＰ達も後の警察の事情聴取で、「それは影だった」と答えている。
影が音も無く近づいてくる。
そして議員達とすれ違った時、一瞬だけ閃光が煌めいたかと思うと、議員の首は胴体から離れていた。
その異様な光景にＳＰ達は驚愕し、一瞬時が止まった様になった。
だが、すぐに立ち直り、急いで辺りを見回した。
しかし、その影は、すでに人込みの中に消えていた。
その時、影はまだ近くにいた。
しかし、すでに人込みと一体化していたので、ＳＰ達に気づかれる事が無かったのだ。
その影が歩きながら呟いた。
「任務完了・・」
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