能力者同士の戦い2 U vs Achilles 

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ユウはしゃがんだままアキレスを睨んだ。 それを見ると、アキレスが嬉しそうに笑っていた。 「ははははは!どうしたのだ?また注意を逸らされてしまったようだな。『二度は使えない』と私が言ったから油断していたのかね?それとも、私が指を鳴らさなかったから、予想できなかったのかね?」 その両方だ・・。 とユウは心の中で言った。 声が出せなかったのだ。 アキレスがため息を吐いた。 「やれやれ・・。こんな初歩的な心理誘導に引っかかるようでは、私には勝てんよ」 ユウは痛みで視界がぼやけていた。 「君は最初から私の手の平の上で踊っていたに過ぎないのだ。無様にね。まあ私としては、今も、君が生きてここにいるのが不思議で仕方が無いが・・」 話を聞いている内に、ユウはイライラしてきた。 「それだけが私の誤算だ。だが、それだけだ。それ以外は全て私の予測の範囲内だ」 イライラが限界を超えた。 「いい加減に・・しろよ!!」 「なに?」 ユウは痛みをこらえながら続けた。 「さっきから聞いていれば好き放題言いやがって・・。何が『最初から私の手の平の上で踊っていたに過ぎない』・・だ!何が『予測の範囲内』だ!ふざけるな・・!お・・俺はなぁ・・。未来を決めつけるような奴が・・だ・・大嫌い・・なんだよ!!」 「な・・何だと・・?」 アキレスがまた顔をゆがめた。 「貴様は・・Bの事を・・性格が悪いと・・言っていたが・・、俺から言わせれば・・貴様も・・相当に・・性格が悪いぞ!!人の事を・・言える・・立場かぁ!!!」 「や・・やめろ・・やめろォォォォ!!!!」 アキレスが兜の中に手を入れ、両耳をふさいだ。 な・・何だ・・? 何が起こっている・・? 「やめろ!!それ以上、私を、罵倒するなァァァーー!!!!」 ま・・まさか・・。 そんな事がありうるのか・・? 奴の弱点は・・ 『Abuse』(罵倒する。ののしる)事なのか・・? そう言えば、さっき『汚い』と言った時もアキレスは顔をゆがめていた。 十分、その可能性はある! ユウは立ち上がった。 そして、ありったけの汚い言葉を考えた。 だが、困った・・。
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