明かされる『闇』の真実 Utopian~非現実的

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「チビが言ったよ。『何だバレてたのか。これは予想外だ。一番、俺の思い通りに動いてくれる奴だと思っていたのにな』って。で、『思い通りだったら、どうなってた?俺がお前に【俺の分まで生きろ】とか、【わざと負けてやる】とでも言っていたのか?』と言うと、『そこまでバレてたか・・。それじゃあしょうがない。全力でお前を倒してやるよ!』となった。まあ、結果は言うまでも無いがな」 「そうね。訊くまでも無いわね」 「こうして、俺は晴れて暗殺者になった。この時に、同時に暗殺者になった24人と顔を合わせる事になった。そしてAから順番に、運営している男から力を授かっていったんだ」 「24人?ユウを含めて25人・・。1人足りない?」 「そうなんだ。アルファベットは26文字。だが暗殺者は、AからYまでの25人しかいない」 「何でZだけいないの?」 「誰かが運営の男に訊くと、『Zの能力を持ち合わせていないから』と言っていたよ」 「ふ~ん・・」 「やがて俺の番が来た。運営の男が、『お前にコードネームUの名と力を与える』と言うと、男の手が光り出した。そして、俺の背中をその手で押した。そうすると身体がひどく熱く、痛くなった。その後に言ったよ。『今お前の体内にUの力を入れた。それには弱点も含まれている。その能力がどんな能力か、そしてその能力の数も私には分からない。最初は一つでも、いずれ別の能力が開花するかもしれない。全てはお前次第だ。今、その力と共に組織の毒も体内に入った。この毒は普段は活動をしない。だが、お前が死んでいく時と、これから言う掟を破った時に、その毒はお前の身体に充満し、お前の身体を溶かしていく。その掟とは・・。 ①組織に属している者、または属していた者が、組織に属している者、または属していた者と戦う時は、必ず一対一で戦う事。 ②この一対一での戦いは、戦う2人が『異次元空間』を作り出し、その空間内で戦わなければならない。異次元空間を召喚する時は、戦う2人が左手を同時に挙げる事。なお、組織から抜けた者同士が戦う場合のみ、『異次元空間』で戦わなくても良い。 ③例え、組織から抜けた者同士の戦いであっても、片方が『異次元空間』を作り出そうとした場合、もう一方の者もそれに従わなければならない。 ④『異次元空間』での戦いは、常に全力を出さなければならない。
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