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「...にしてもあれだな」
梨華が俺の方を向いた。
俺は梨華を一度だけ見て
また雨の降る前方を向き直す。
「そいつ 見る目ねぇな」
思い切ってそう言うと
梨華はもう一度 洟をすすってから笑った。
「そうかもしれないね笑」
梨華の方を向くと
もう泣いてなかった。
「自分で言うなよ笑」
「いいの!今日はそういう日なんだから」
そう言って頬を膨らませてから
俺の好きな幼馴染は
にっこりと微笑んだ。
Fin.
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