第1章 僕とあの人

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圭太はおもむろに膝をつき正座をすると慣れた様子で膝をついたまま和室中央ににじり寄った。 この部屋には圭太しかいない。 正確にはもう一人と言う表現が正しいのかはわからないがいる。 和室中央に開けられた2畳程の穴には水が張られており、中に水草が生い茂っている。 丈の長い水草で中でゆらゆらと揺らめいている。 先程から漂っている匂いはこの水槽と呼ぶにはあまりにも異形なものからのようだ。
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