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ドゴオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!!
……爆発。
それも、まるで数十台もの大砲が一斉に火を噴いたかのような、耳を聾する爆音がダンジョン内に轟き渡った。
『キュキュウッッッ!?!?!?』
焼け付くような爆風に背中を叩かれ、アルミラージがもんどりを打つ。
雪のように白い体毛を焦がされ、完璧に恐慌を来たした鳴き声を上げながら……しかし、それでもどうにか体勢を立て直し、再び走り始めた白ウサギの魔物は弾かれるように背後を見やった。
そして……。
「【焼き焦がせ、火炎の礫】」
次の瞬間、彼はたった今耳にしたばかりの呪文と共に、炎をまとった片手を自分に照準するレオンハルトの姿を捉えた。
『キュッ……!!』
ぞわり。アルミラージの全身が総毛立つ。
円らな瞳が見つめる先に、まさに振り下される寸前の死神の大鎌を認めて、大慌てで前へと向き直った。
直後、パンク寸前まで心臓を酷使し、一条の風になって走り出したアルミラージの背後から、爆発音と共に再び灼熱の暴風が吹き荒れた。
ドゴオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!!
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