戦乙女はじめました3

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 そう言うと、トイフェルは片膝をレオンハルトの両太ももの間にねじ込んで、強引に勇者の股を広げ始めた。  「ッ……!!」  その瞬間、目の前の男が自分に何をするつもりなのかを悟り、再びレオンハルトの顔が恐怖と絶望に染まる。  おい、やめろ……。  いやいやをするように首を振り、ばたばたと手足を動かして(あらが)うが、相手の体は小揺るぎもしない。  「まずは……心だ。未だに敵意を失っていない貴様の心を完全にへし折って、屈服させる。その後は……そうだな。我ら魔王軍の面前で拷問(ごうもん)にでも掛けるか? クククッ。そうすれば、貴様に煮え湯を飲まされ続けた兵たちの溜飲(りゅういん)もさぞ下がることだろう」  精悍(せいかん)な顔を(みにく)く歪め、表情に底意地の悪さを滲ませながら、トイフェルは更に言い募る。  「その後は……我らが使役する魔物どもの“苗床”になってもらおうか? いやそれとも、腕の1本、足の1本でも飛ばして、貴様の国に送り返してやろうか? クハハハ。信じて送り出した“人族の希望の象徴”が魔族に屈し、何もかも蹂躙(じゅうりん)され尽くした挙句おめおめと帰ってきたとなれば、貴様の王は、民衆は、家族は、いったいどんな顔をするだろうな……?」
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