プロローグ

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「民の声を聞け!」 張り上げた声はよく通り、 殿外にまで聞こえたと後の史書に書かれるほどであった。   「そちには朕は殺せない」 少年王の、 声変わり中の声は大きくはなかったが、 黒刃は、 ぴたりと止まった。   あちこちから悲鳴と怒声がわきあがり、 近衛兵たちが幾重にも二人をとりまく……
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