天国への入口

1/2
前へ
/2ページ
次へ

天国への入口

子どもたちだけを残して、絶対に死ぬ訳にはいかない 私はいつも、自分自身にそう言い聞かせていた 私はシングルマザー ふたりの娘がいる 6歳の長女リノと3歳の次女フウカ リノは、かしこくて口が達者 フウカはおっとりして泣き虫 性格はまるで正反対だからなのか、ふたりはよくケンカをする フウカの行動が遅すぎて、いつもリノが怒る そして、フウカが泣く 私が飛んでいく ケンカの仲裁というよりも、フウカを抱き上げて泣き止ませる これがお決まりのパターン きっと…かしこいリノは、その流れがわかっている だからいつも、ひとり部屋へとこもる フウカが泣き止むと、私は子ども部屋へ行き リノに言葉をかける 「フウカはまだ小さいんだから、泣かせちゃダメでしょ」 これも、お決まりのセリフ ふたりがケンカをするたびに私は思う 「私はこの子たちに必要とされている」 なぜ?そんなことを感じるのかは自分でもよくわからない 泣きわめくフウカを抱き上げ、泣き止ませる ひとりさみしく部屋にこもるリノを叱ることで安心する この一連の流れをこなす自分に酔いしれているのかも… 不思議で表現ができないような感情 母親というの本能の中の、ひとつかもしれない

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>