みーつけた

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 雨は降り続いていた。  ピンクの花柄の傘を差した青年は、その中を鼻歌混じり、軽い足取りで歩いていく。   ふと立ち止まった彼の視線の先にはマンションがあった。  そこへ今まさに入って行く女性の姿。 「みーつけた」  彼はそう言って、ニッと笑った。 
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