怯えた犬

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誰かの悲鳴を聞いてムクリと起き上がった。 まだ開き切らないまぶたを懸命に上げる。 すると素っ裸で震えながら壁の隅に固まっている少年が・・・。 あれ・・・、 俺・・・・。 徐々に寝ぼけていた頭が覚醒していく。 「思い出した!」 ビクッ! ふむ、 この少年は俺の一挙一動に怯えるようだ。 しかし少年は裸、 まぁ俺も裸だが、 暖房がきいているとはいえきっと寒いはず。 俺はそう思い、 近くにあった毛布を広げながら少年に近寄った。 「あああ!!こないでぇっ!!」 すごい怯えようだ。 それでも俺は気にする素振りもなく近寄る。
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