怯えた犬

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そうだった、 人肌が一番あたたまると思って裸で抱きしめていたんだった。 「へっくしゅぃ!!」 しかし寒い。 俺はいそいそと脱ぎ捨ててある服をかき集めて素早く着た。 さて、 少年には何を着せればいいのやら。 俺はクローゼットをまさぐった。 一人暮らしのため自分の服しかない。 しかも自分は体格がよくどれもこれも大きい服ばかり。 「しょうがない、 これにしよう、 」 俺は取り敢えず暖かそうな物を選び少年の方に向かった。 少年は相変わらず怯えている。 「サイズは合わないと思うがこれをきてくれ。 取り敢えず。 サイズの会 う服は後で調達しよう。 」
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