理夏の章 君と咲う五線譜

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「さっさと車出せよ!」と命じられて、瞬はニヤつきながらも言われた通りに走りだした。  眞尋の隣で理夏も微笑ってしまう。今日もあまりにも幸せで、上海にいたころの傷つくばかりだった自分に教えてやりたい。  あの闇の中を生き抜けば、こんな日々が待っていることを。  街に向かう、窓の外の景色、青空と山稜のコントラストを眺めながら──理夏は思う。放課後のパフェが楽しみだ──
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