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私は泣きながら熱く語ってしまった。
子供たちは怯え、ガタガタと震えている。女の子は泣いている子もいる。
『はい!カンチョー男はどうなったんですか?』
一人の少年が質問してきた。
「もちろん人の命を奪ってしまったんだ。御家族の方達に話し、そいつは傷害致死罪で警察に逮捕された。その後はどこでどうしているか知らない」
子供たちは青くなりさらに怯えた。
「ですから、カンチョーだけはやってはいけないのです!!分かりましたか!?生まれ変わっても絶対にやってはいけません!!」
子供たちは、涙を流しながら頷いたり謝罪しながら空へと旅立った。
……傍から見たら何も無い場所にカンチョーカンチョー叫んでいる私は怪しさ満点だろう……。
気を取り直し集中すると、引率の先生やバスの運転手はまだ残っていた。みんなお尻に手を当てている。
「……すみません、友人を思い出し熱くなってしまいました」
私が謝罪すると、みんな慰めの言葉を口にした。幽霊に慰められたのは初めてだった……。
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