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「二人とも、よく見てごらん」
アフロディーテとアポロンは、首を傾げながら、再度ホームの情景を見た。
「青年の恋物語は、決して終わっていない。失恋の傷は、新しい恋で癒える…そう言うだろう」
肩を落としながらも、いつも利用しているホームへ歩いてきた青年は、天を見上げた。
まるで、私達に結果を知らせるように、うっすら涙を浮かべて爽やかな笑みを浮かべた顔でーー。
しかし、青年は前を向きなおして、前へ歩き始めた。
そして、颯爽と青年が通り過ぎたベンチには、青年を目で追い頬を赤らめている女生徒の姿があった。
「さて…ヘラの怒りが静まった頃、また皆で地の世界へ行くとするか!それまでは…天で見守らせてもらうぞ、恋する青年に幸あれ!」
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