【3】~間宮巧巳side~

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真美は綺麗好きで、帰宅したら真っ先に風呂に入る。風呂に入る前にうたた寝するなんてあり得ないからだ。 恐らく、両親と俺の話をしていたのだろう。わかっていたが、真美の嘘を問い詰めることはしなかった。どんな話をしたのか、すごく気にはなるが、真美なりに俺の気持ちを考えてのことだろうと思ったから。 その時、病室に担当医である鈴木先生がやってきた。今朝の尿検査の結果を持ってきてくれたのだろう。 「間宮さん、クレアチニンが4.3まで下がったぞ。このままもう暫く降圧薬の投与を続けていけばクレアチニンの数値ももっと下がるはずだから、早急の透析や移植は避けられるよ」 __良かった。 「良かったね、巧巳」 真美はあからさまに喜色の表情を浮かべた。俺も、心の底から安堵した。 ※降圧薬による血圧管理、塩分と水分の制限によって余分な水分の蓄積を防ぐ、タンパク質・リン・カリウムの摂取制限とエネルギーの十分な摂取などの食事療法、症状に応じた薬剤の投与などによって腎不全の進行を遅らせることができます。この期間のことを保存期といいます。
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