好き、時々、涙。～今を生きる～

【３】～間宮巧巳side～

＿＿そして、三週間の入院の末、クレアチンは3.4まで下がり、退院することになった。

腎臓病のステージも末期であるG5からG4まで回復した。入院から一週間で左目の眼帯も取れ、視力も回復した。

それでも腎障害がかなり進行しているのは事実で、腎機能は著しく低下したまま。現状維持を目的とした保存期に突入した。保存期では入院はせず、通院治療となった。

＿＿三週間ぶり、久しぶりの我が家だ。

荷物を下ろし、自室のベッドに横になった。たった三週間入院しただけなのに、体重の激減と体力と筋力の低下により、病院から家までの車移動だけで息切れと疲労感が半端なかった。

吉祥寺では一人暮らしをしていたが、鴨川に戻ってきてから実家暮らしをしている。医師から仕事も休んだ方がいいと言われていたので、入院した際に店長に休職願いを出してある。

この日から、実家での闘病生活が始まったのだが、仕事も出来ない、大好きなゴルフも出来ない、重い物も持てない、食べたいものも食べられない。

＿＿保存期というのは、かなりストレスが溜まるものだった。

※退院直後、体重56キロ時。身長181cm。