【Prolog】

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【Prolog】

泣いたっていい 叫んだっていい 本当の辛さなんて彼にしか分からないから 彼の心を救うことは容易ではなくて ───救いたい   そう思うこと自体が(おご)りなのかもしれない だけどね   せめてあなたが一人で悲しみを抱えることの無いよう いつでも両手を広げて待っててあげたいなって ────そう思うんだ この物語は、私の弟に実際におきた真実の物語である。 ※写真は弟の闘病中、私の息子と三人で訪れた、鴨川の海での一枚。(巧巳と我が子) image=510587051.jpg
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