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【Prolog】
泣いたっていい
叫んだっていい
本当の辛さなんて彼にしか分からないから
彼の心を救うことは容易ではなくて
───救いたい
そう思うこと自体が驕りなのかもしれない
だけどね
せめてあなたが一人で悲しみを抱えることの無いよう
いつでも両手を広げて待っててあげたいなって
────そう思うんだ
この物語は、私の弟に実際におきた真実の物語である。
※写真は弟の闘病中、私の息子と三人で訪れた、鴨川の海での一枚。(巧巳と我が子)
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