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夕暮れ時
少し昼寝をと言われて、起きてみれば、もう夕方だった。
外が薄暗くなってきていたから、夜に近い時間帯だったのだろう。
起き上がって、布団を畳むと、
部屋に隅に子供が二人座っていた。
「うわぁ!!」
『ひゃぁ!!』
私は驚いて、せっかく畳んだ布団の上に尻餅をついてしまった。向こうもなぜか盛大に驚いている。
『ねぇ、あの子見えてるよ』
『ねぇ、見えてるよ!今時珍しい』
何かこそこそ言っている。大人だったら怖いけど、相手は子供だ。一人は私と同じくらいで赤い着物を、もう一人は中学生くらいだろうか、水色の着物を着ている。先程窓ガラスのそばで見掛けた子達に違いない。
ここにいるということは祖母の知り合いだろうか。
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