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「はるかー、起きてるの?
そろそろ夕食にしましょう」
祖母の声が聞こえた。
外はすっかり真っ暗だ。
はーいと返事をして、私は二人を見た。
「私は夕飯食べてくるけど、二人はどうする?」
『そろそろ寝床に戻るよ』
マコトさんはそう言ってとことこ、廊下へと歩いていって、前触れもなく消えた。私が驚いていると、ミコトさんが
『私たちってこういうものだから、早く慣れてくれると嬉しいよ』
また来ると言って、同じように消えていった。
食卓へつくと、祖母が、
「話し声が聞こえたけど、電話でもしてた?」
私はあーとか誤魔化してから、近所に同い年の子が住んでいるか聞いてみた。遊び相手が欲しいと勘違いされたのだろう。ごめんね、来るまでいく距離にしか住んでいないと答えが返ってきた。
二人が座敷わらしと九十九神というのは本当らしい。
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