日本語版 生命と存在の記憶

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だとすれば、この体制はどんな形をしているのか? かつて、ドイツ、イタリア、日本、そのほか、国の運営機関のすべてが軍事政権により操作されていたように、この体制は軍事全体主義国家の形をとっていた。これは、古典的全体主義と呼ぶことができる。 今日、この体制は、あろうことか、民主主義を標榜し、司法、行政、立法の三権分立を誇りとするすべての国々同様、民主主義国家という形をとって現れる。これは決して冗談ではない。 民主国家が、どうすれば全体主義国家になれるのか? とても簡単だ。2020年のアメリカ大統領選挙戦で起きたことを辿ってみるだけでよい。 この選挙戦は、全体主義国家設立の格好の処方箋を提供している。単に二つの行動、払う、買う、を処方するだけでよい。民主党一派は、何十億ドルもの金で、まず選挙民、つづいて上院議員、下院議員、州議会議員などなどを買収し、激戦州をまるごと買い取った。また、何十億ドルの金で、不法設計された投票機械を調達し、偽の投票用紙を準備し、郵便投票をだましの手口に使った。そして最後に、あらゆる苦情、異議申し立て、告発、あるいは、同党が犯したルール違反に対するあらゆる批判に対し、またもや何十億ドルもの金を出して大メディア、さらにはとどめの一撃として、連邦裁判官の全部または一部を買収した。こうして、同党は、アメリカ合衆国の司法、行政、立法、大メディアを買い取った。いとも簡単な方法だ。ややこしいことは微塵もない。
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