1・スマホ小説始めました

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 「誠実な男、か」  それは、慶太郎が結婚してから、初めて言われた言葉だった。  「ねぇ、私にこのページの続きを書かせて貰えない?」ふいに、挿絵が提案した「明日は朝早いのよ、それに良い文章が浮かんでも、すぐにメモ出来るか不安なのよ」  「なるほどね」  慶太郎はそう言うと、新しいスマートフォンを挿絵に手渡した。  「これでどう?」  挿絵は書き終えた短い文章を、慶太郎に見せて。彼の反応を確かめた。  「え? これだけ?」  挿絵が入力した文章は次の通りである。  
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