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「投稿小説を書く? どうして?」
優也と優成は、声を揃えて投稿小説の執筆に異を唱えた。
「堅い本を書くより、ゲームして遊んだ方がぼくは良いな。それにさ、堅い本ならパパ一人で書けば良いじゃん」
「そうよ、あたしはスマホで"プニプニ"して遊んだ方が良いもん。文章は読書感想文と宿題でたくさんよパパ一人ですれば?」
"家族四人で小説を共著したい"と言い出すなりそれだ、と本田慶太郎は溜め息を吐いた。
「私もね、この子達の面倒に家のこともしなければならないんです。そんな時間なんてないに決まってるでしょ?」
妻の挿絵もこの事には猛反対だ。
「反対するのもわかるよ。でも聞いて欲しい、小説は読書感想文や宿題よりも、ずっと面白いんだよ。感想文は良い文章のみがピックアップされるけど、投稿小説は必ず読んで評価してもらえるんだ」
「確かにね、先生に誉められた子は満足だろうけど」
優成は苦笑を浮かべる。
「それにさ、夏の自由研究なんて、どこの家でカンニングでつまんないよ。お金で買った自由研究のどこがいいの?」
と、優也も続いた。最もそうな疑問を口にしたのは挿絵だったが。
「そもそも、小説って一人で書くものじゃないの?」
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