1・スマホ小説始めました

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 「但し、投稿小説だけに没頭して生活のリズムを崩しては元も子もない。だから幾つかルールを作る」  慶太郎は家族共著のルールを作った。 ・執筆は一人30分までとする。 ・読者を含む周囲の人には家族共著のことは口外しないこと。  これが家族共著改め、本田家のルールとして設立された。  「強制非公開って何?」  優也が素朴な疑問を口にする。  「それは実際になってみないと分からないと言うかね、具体的なことははっきりとは分からないんだよ」  「どうして、言っちゃいけないの?」  「家族だけの秘密の思い出にしたい」  どのクリエーターでも、どの家庭でもやらないこをやり遂げることに大きな意味がある。と慶太郎は伝えたかった。  「了解パパ、パパのスマホを使うの?」  「使わないよ。スマホもクリエーターも全て一から作り直すんだ。家族四人分の名義を持ったもう一人の家族としてね」
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