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「ボクは、剣と銃器、それから魔法で魔王軍とバトルするガチガチのファンタジーが良い」
「ファンタジー、ね」
慶太郎はサイトに"設定・プロット"の作品枠を一つ作り、優也の希望を入力する。
「それから主人公はチート設定で、死んでも何度も転生して、邪神を倒して世界を粛清する存在になるんだ」
「優也ストップ」慶太郎は待ったをかける「チート設定や邪神に粛清って説明出来るか?」
「兎に角、最強?」
「分かりやすく言うと、優等生な奴がチートだとして、そいつばかりを贔屓する先生はやってることは、邪神と同じだ。虐めや体罰を容認するばかりかそれを隠ぺいすることを生徒に押し付けるんだからな、その傍らで何かあったら先生に言えだなんてよく言えたもんだよ」
「パパ、愚痴ってるけど、なんかわかる気がする」
「間違ってると思うだろ? だからそうじゃないと、そうゆうのを止めさせる。これが粛清だ。ただたんに気に食わない相手を全滅するだけならそれは殺戮だ」
ファンタジーや現代ファンタジーの著者はこれらのワードを多用しているのを見て、慶太郎は疑問だった。
「あなた、先生方に失礼じゃないの? それ」
「なんで? これは例え話しなんだけど。転生は偶然誰かの手違いで生まれて来るんじゃなくて、生まれて死ぬまでの全てを自分で選んで生まれて来るんだ」
「違うの?」
「お前たちは神様の手違いで生まれて来たと知ったらどう思う?」
「なんか嫌だなぁ」
「あたしも、嫌!」
「優成は占い好きだったよな。じゃあ"設定別性格占い"をしてみよう」
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