あなたが誰を好きだとしても

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 私のメッセージに既読がついたのは、それから3時間くらいしてのことだった。 『ごめん、飯食ったり、風呂入ったりで放置してた』  その間、私も同じように夕飯を食べたりお風呂に入ったりしていたけれど、ずっと返信が気になって仕方がなかった。リビングであまりスマフォをいじってるとお父さんが嫌な顔をするから、夜のバラエティ番組を見るのを途中でやめて、部屋に戻って電気をつけたところで通知音が鳴った。 『好きだって気がついたの、最近なんだけど』  大雅のメッセージに、私はすぐさま返信する。 『そっか。好きだって、ちゃんと言葉にしてくれたら嬉しいと思うけど』 『そうだよなあ』  私はうんうん、と頷くスタンプを押す。気がつかないフリするのって結構辛い。私は思いが顔に出ちゃう方だし、LINEで打ち明けられて正解だったかもしれない。  大雅はそのまましばらく返事を返してこなかった。私はその間、この先受けるかもしれない告白になんて返事しようかと脳内でシミュレーションを繰り返していた。あまり嘘っぽく「そうなの?知らなかった」というのもわざとらしいし、「やっぱり? そう思ってたんだよね」なんて言えるほど、いい女なポジションでもないし。結局は自分の気持ちの通り、私もだよって一言、それだけでいいような気がした。
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