天使が死んだ日

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天使「うまく殺してきたつもりだったんですけどね。  でも、いずれ捕まるとは思ってましたよ」 天使「最初は殺人犯から殺していきました。  どんなに古い事件でも私なりに調べてね。  灰色は全て黒にしましたよ。  そんな中途半端な殺人なんてあるわけないじゃないですか。  私は法では裁けない人間を、殺してきました。  そして、殺人をしていなくてもそれと同等だと私が判断すればたくさん殺してきました。  ・・・ 私の身勝手な基準でね」 神 「中には、本当に悪いことをしていなかった人間もいるかもしれないぞ」 天使「そうだと思います。だから私は逃げずに捕まった」 神 「何人ぐらい殺したか知っているか?」 天使「たぶん。1000人くらいでしょうか」 神 「1389人だ」 天使「そうですか。本当はもっと殺したかったです。まだ足りないくらいです。」 神 「お前が死刑にならないように、嘆願書が裁判所に100万通以上届いたそうだ」 天使「そんなにですか。でも1400人も殺したら死刑になって当然です」 神 「困ったことにお前を(まつ)る信仰者が後をたたん」 天使「へ~ 知らなかったです」 神 「信仰するものが極端に多いと天界に来た時に、神や天使又は悪魔となるからな」 天使「私は悪魔でしょうね」 神 「悪魔なら閻魔の管轄なんだが、お前は天使になってしまった」 神 「だが、私はお前を抹殺せねばならん」
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