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「わたしはこの町の評議会に、魔法防備の件で協力を要請され、やってきたものだ。わたしにはこの町の問題点がよく判っている。それでいまから評議会に出席しなければならないのだが、ひとつあんたにも出席してもらいたい」
さらなる男の申し出に、今度こそゴッセンは天地がひっくり返るほどの衝撃をうけた。
評議会に出席?
このわたしが?
目をぱちくりさせるゴッセンに、男の発した言葉はさらに衝撃をあたえた。
「その前に……」
ゴッセンを見つめる男の顔が紅潮した。
「わたしに念話を教えてもらいたい」
「ええっ!」
思わず大声を上げ、ゴッセンはあわてて口を押さえた。ギルドに念話を頼みに来た客や、念話者がいったい何事であろうかとこちらを見ている。
「失礼しました。あまり驚いたので……」
そう言い訳し、ゴッセンはいきなり噴き出した額の汗をぬぐった。
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