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麻友ちゃんは小学生から高校生の現在まで、ずっと同じクラスで、ずっと仲良くしてくれている大好きな私の友達だ。
教科書を忘れると、いつも麻友ちゃんは自分の教科書を貸してくれて、自分は他のクラスの友達に借りに行く。
宿題を忘れたら、一緒になって忘れたふりをして補習授業を受けてくれる。
麻友ちゃんは今まで会った誰よりも、私に優しい。
大好きで、大切な友達だ。
その麻友ちゃんには更に昔から腐れ縁と呼んでいる幼馴染がいる。
私が、好きな彼だ。
彼と麻友ちゃんは幼稚園から一緒で、家も近所。
彼と麻友ちゃんは仲が良いから、必然的に麻友ちゃんと仲の良い私も彼と仲良くなる。
三人はほとんど一緒だった。
彼と話していると、よく後ろから麻友ちゃんが驚かしてくる。
後ろから、わっと声を出してギュッと抱き着いてくる。
そういうところも可愛い。なにをしても可愛くて、私が麻友ちゃんに勝る要素なんてないんだって、そんなところでさえも実感してしまう。
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