最終話  事の発端

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ストレスか運動不足か、あるいは歳のせいか。 様々な言い訳が頭をよぎり、消えていく。 そして肺を存分に膨らませ、可能な限り大きな声で叫んだ。 ーーグルァァァアア! その日を境に、世界各地で奇病が蔓延し始めた。 感染者はねずみ算式に増え、瞬く間に人間世界を覆っていった。 それはまさに、山火事のように。 人智を越えた病は、何ら対策を見いだされず、どこまでもどこまでも広がった。 そして、ひとつの時代が終わりを告げ、新しい夜が明ける事となる。 次に訪れたのは、多数のゾンビが地上を支配する世界であった。
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