小島さんはロボット。

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 いつも通りの朝。担任が鐘の音と共につかつかと教室に入ってくる。騒がしかった教室は、先生の顔を見て萎れるように静かになった。 「は~い、座れ~。今日は皆に転校生を紹介する。以前にも話した通り、彼女は機械だ。とはいえ先生も会ってみた感じ、人間とほとんど差はない。仲良くしてやってくれ。」  新学期でもないのに、転校生が来ると言う事だった。それも、人間ではない。  以前から聞いてはいたが、いざその時になってみると、なかなか落ち着かないものである。  どんな風なのか?メカっぽい?人間っぽい? 「じゃあ、小島さん。教室に入ってきて~」  先生が扉に向かって声を掛ける。すると、閉まっていた扉が開き、美少女が微かなモーター音を伴ってしずしずと入ってきた。  男子一同は、大盛り上がりである。  機械的な動きを感じさせない、滑らかな動き。何ら違和感なくその美少女は先生の隣で止まり、くるりとこちらを向いて、笑顔で自己紹介をした。 「はじめまして、小島KG1274と申します。よろしくお願いします」  合成音声らしい、微妙な違和感。しかしほとんどの生徒にとっては、そんな事などどうでも良かった。美少女で、いい子。歓迎しないはずもない。
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