午後の沈鬱

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午後の沈鬱

どうも依り代生活というのは不便でたまらぬ。 昼まで不調だった著者の不調が夕方まで続いておる。せっかく禁を犯してシファ殿が助けに来たのに、である。ワタクシも作っている鉄道模型の風祭駅モジュール(ジオラマ)を進めたいのだが、著者がこう不調ではどうにもならぬ。うぬぬぬ。 その上著者がよせばいいのに原稿を他人に見せてその結果落ち込んでおる。そもそもそれほど不評ではなかったというか、いったい我が著者は何をそんなに期待しておったのか、期待しすぎにもほどがあるだろう!と叱りたくなる。 どのみち早川と喧嘩して以来売れる真っ当な作家の道は完全に絶たれたのだ。いくらパワハラされたとはいえもうそこでおしまいなのだ。ゆえ、売れない作家として生きていくしかなかろう。ワタクシはそんな著者のキャラであるからアニメになることもドラマになることもとうの昔に諦めておる。自分の判断ミスでダメにした人生なのにまだ斯様な子供じみた夢を捨てられて居らぬからワタクシは頭が痛いのである。
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