暗い夜

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暗い夜

ワタクシの著者は烏の行水というほど風呂が苦手である。若いときはさんざん無理をしたので身体がもう既に衰えているのと共に、ワタクシは知っておる。 著者、極度の寂しがり屋なのだ。 だが、寂しがり屋なくせに一人遊びが好きと来ておる。全く矛盾しておる。というか我が著者から矛盾を取り除いたらなにも残らないのではないかとワタクシは思うのだ。だいたい小説書きなのに小説を読んでおらぬ。他人の小説を読むことで虫酸が走ることがあるのと、そのはるか以前に名作を読みすぎたのだ、ということもあるが、元々怠惰なのに時間の使い方が下手なので読む時間が無いのだ。そのくせSNSにのめり込むこともあるからどうしようもない。ワタクシの作る鉄道模型を喜々としてSNSに投稿するのも承認欲求からであろう。しかしそれで得られる承認は著者ではなくワタクシへの承認ではないか。ええい、また鉄研制裁せねばならぬネタが増えた。
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