甘い予感

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あんなのゆうきじゃないだろ。なんなのさ。だいたい。いきなりかっこよくなれるかっての。ばーかばーか。 強がってるけどもうすでにわたしの心臓はバクバクいってた。ゆうきのせい?…いや 走ったせいだ。そうだ。絶対そうだ。 ゆうきのばか。 複雑な気持ちでクラスに入った。 …よし。ゆうきと違うクラスだ!少しは楽に学校生活が送れそう♪ その時だった。 「あーすかー!」 ちょっと待て。さっきの言葉は偽りか。みんなに注目されてるし。恥ずかしいったらないよまったく。 「なによ。」 「そんな顔しなーい!あすかのかわいい顔が台無しだよっ!(にこっ)」 「やめなさい。そのむかつく顔今すぐやめろ。」 「え?うん。」 「だいたいなんなのさ。クラス違うんだからわざわざわたしのとこ来なくてもいいじゃん。友達いないの?」 「いるけどさぁーっ!やっぱあすかいないとひまだもん!」 「わたしはあんたがいなくてもひまじゃないよ。むしろ楽しいよ。」 「あすか照れてんのか!あぁそっかー!かわいくてよろしい!」 「…ぶつよ?」 「ぶてるもんならぶってみな!」 「言ったね。」 わたしは思い切りゆうきをぶつ気だった。
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