気づいたものの

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明良は相変わらず実夏に話しかける 実夏も楽しそううだ 俺は なんかムカムカ?イライラ? 「圭太くんも」 「ん?」 「どうかした?」 「別に」 明良の方ばっかり見てんなよ… 「あ、知恵そのお菓子って」 明良が席を立っていなくなると 途端に会話がなくなって無言になる なにか話さないとと思いながら 何を話したら良いのかがわからない 「圭太くんってテニス部だよね」 「え、あ、うん」 「この前、打ってる所見たよ」 「へぇー」 え、見られてるのか? やべ、いつだよ ふざけてばっかなのに 「正人くんと楽しそうだったよ」 やっぱりふざけてた時だな 「実夏ってバスケだっけ?」 「マネージャーだけどね」 「そっか」 マネージャー なんかいい響きだな なっ、俺は何の想像してるんだ 「どうしたの?今日変だよ」 「通常運転」 「でた、圭太くんの通常運転」 実夏の笑った顔 そっか、俺
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