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そして告白すると同じクラスの友達に宣言したのだ。
根拠も理由もなく。
優しい雰囲気や薄い色の髪を見ているだけで、鼓動が早くなった。
「あの、右近って河北先輩の事ですよね」
「僕の名前覚えてくれたんだ。嬉しいなあ。ありがとう。君も右近って呼んでくれていいいよ」
「はいっ。いえ、やっぱりそれはずうずうしいかなって思います」
「あはは。じゃあ、あいつにも先輩って呼ばせるようにしようかな」
拓弥がその時、千夏と河北が後ろで並んでいるのにやっと気付いた。
「いらっしゃい。晩御飯の買い物に行ってたんだよ。店には誰もいなかった?」
「不用心だろっ。おい、千夏も何してんだ」
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