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「太一!久しぶりー!オーストラリア土産は?」
「仕事だったし」
「めっちゃ楽しそうに遊んでたくせに。波間にプカプカ浮かんだりしてさー。あれってやっぱドローンで撮ったんだよなー。FlyHighの映像ってマジ綺麗。ほかとは一線を画してるわー」
「それが柊のこだわりだ。てか、よそのチームのサイト監視すんな」
「会員登録したし☆」
「だからよそのチームのサイトに会員登録すんな。浮気すんな」
雄大は年末年始、碓氷村に二年半振りに帰って楽しく過ごして来たようで何より。早苗おばちゃんや雄星、喜んだだろうな。
「雄飛がデカくなっててビビったわー。彼女とか出来てんの。志望校が違うらしくて半泣きになっとった」
「もう中3?」
末っ子の雄星は何かあったら顔を出していたけど、次男の雄飛とは長らく会っていない。サッカーに忙しいとか何とかだったけど、そっかーもう受験生なんだ。
「太一と違って俺は優しいからコレやる」
「…………」
土産をハダカで渡すなと言いたいけど、俺も柊へのプレゼント、過剰な包装が恥ずかしくてバリバリ破ったクチだから許す。いや、そんな事よりっ……!
「なんコレっ……!アジュールのっ……ボード型キーホルダー……!FlyHighのロゴまで再現されとるっ……!」
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