氷の壁

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  日本勢、最初のランは雄大。あいつやっぱデカいわ。ロジャーと並んで見つめる中、気合い十分でドロップインしてくる。 「一本目、1260だね。危なげなく決めた」 雄大のエアーはやはり豪快。回転数を稼げなくとも、ロジャーと同じように多彩な技を繰り出してくる。 「安定してる。やっぱりミスター・ヒロに預けて正解だった」 そしてタイチのご飯でスタミナも蓄えただろうさ。 4本目5本目を1080のコンボでキッチリ押さえ、1440無しでも高得点をマーク出来るであろうランで纏め上げた。こいつもEXTREMESまでとは違う。LAWLESSの顔として自覚も出て来たか。 「得点………92.00!暫定トップだ!ロジャー!」 「あ~~ドキドキする~~二巡目回って来なきゃいいんだけど~~」 ともかくハグ。 こちらへ滑って来た雄大はロジャーからぎゅーっとハグされ、嬉しそうに笑った。俺とも拳を合わせてハグ。 「柊にーちゃんの念が効いた!」 「ヨシヨシ」
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