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早い夕暮れが近づく竜の背でもタイチは飛んだ。
やはりお手本のような、見事なトリプルコークだった。
去年、初めてアジュールで飛んでくれたあの日の映像がフラッシュバックする。
タイチは俺の想像通り、世界中を沸かせるトップライダーへと正しく一気に上り詰めた。
そして怪我を乗り越え、またここへ戻って来てくれた。
W杯ビッグエアー第1戦まであと半月。
タイチならやれる。
タイチなら、必ず平昌への切符を掴む事が出来る。
一緒に行くんだ。
五輪の舞台へ一緒に ─────
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