歯科検診

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 何しろ、新しい。室内も、機械もピカピカ。  歯科医師も感じが良い。  レントゲンを撮って。このレントゲンも、最新のもので、デジタルレントゲンだ。  棒みたいなものをくわえて立つと、頭のまわりを機械がぐるっと一周して、それで完了。  以前詰め物をしてある歯のところが、また虫歯になっている可能性が高そうだと説明してくれた。口調も丁寧だ。  そして、最初の治療完了。  治療の時に、やけに水しぶきがとんできたり、そこそこ痛かったりしたが、まあ、こんなものかな、で帰宅した。  受け付けて、レントゲン、説明、治療で一時間四十分ほど。  清潔か。  スタッフの愛想は良いか。  料金が明確か。  治療にしっかり時間をかけてくれるか。    といった、よく言われる歯科医院の見分け方では、良い方だと思った。  だが、帰宅してすぐ、治療した歯の手前が痛くなり出した。  次の治療の時、その話をしたのだが、その歯はなんともなっていないという話しかない。  その日の、治療終了。  なんだか違和感があるので、そう告げたのだが、歯科医師は、赤い紙を噛ませて、カチカチさせ、歯ぎしりをさせて、「ぴったり合っています」と言う。
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