ハラハラ☆俺のホントの気持ち!

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ハラハラ☆俺のホントの気持ち!

あの後、彼女とはなんとなく気まずくなってお別れの挨拶もないまま会話も耐えた。 自然消滅というやつだろう。 俺も、志望大学は受かったものの作家の夢は破れしがないリーマンだ。 あえていえば、そこで女には困っていない。 社内では俺に向けて熱い視線を向けてくるOLなどいくらでもいる。 美幸と、似たタイプはいないな。まあ、もう昔の事だ。 ズルズルと女々しい男にはなるまい。 しかし、少しだけ自慢出来る事。高校の時の俺の交際相手、初めての彼女の美幸。 現在、有名アイドルになっていて今ではテレビで引っ張りだこ。最近で自伝まで出したそうだ。 そりゃあそうだ。あれだけ容姿がて良くて、部長の俺から見ても文芸部の後輩として見ても……とても文才があった。 それくらいのし上がっていても不思議ではないな。 どれ、ふーむ。「みゆゆん★」か?笑ってしまう、そんな子供めいた作家ネームで本を出した訳か。 テレビに映って、本を読まれてチヤホヤされたい訳か。 あれから彼女はどれだけの男と……。 まあいい、恐らく初めての元彼としても、読んでやろう。お前の、変わってしまったお前の半生を書いた本。
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