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「せんぱ……拓也くん受験頑張ってね。応援してる。しばらく邪魔になるだろうから連絡とか控えるし、デートも無理しなくていいよ」
「気にしなくていい、お前といるのは正直楽しい。怒っているわけでは無い」
俺の家で、何となくお互いの進めた著書などを読み合いながら話す二人。
二人は、恋人同士だ。
「ねぇ、拓也くん」
俺は返事をしなかった。面倒だったから、そしてそれくらい察してほしかったからだ。
何もかもを分かり合う、それが真実の恋愛ではないのか。
「アタシの気持ちも、少しは考えてほしいな」
美幸の一言、俺は生まれてから18年。これまでにない程に女性に向けて怒鳴った。
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